二章

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「よくできるじゃないか。他には書ける名前はあるのか?」 「……もう、ない」 澄生はしょんぼり下を向く。 「じゃあおじいちゃんとおばあちゃんの名前を教えてやろう。あの人たちに見せてやったら喜ぶぞ」 「……ほんとう?」 澄生がひょいっと顔を上げた。息子は一時間程練習させると、「えいこ」と「なりちか」が書けるようになった。
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