到着

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到着

警察が到着した。殺到したパトカーに呼応するように、一機のヘリが着陸した。 強風に煽られながら、1人の刑事が忌々しそうに吐き捨てた。 「祓魔課共が」 一方ヘリの中は中で不機嫌な空気があった。 「ここが現場だ。どう思う勘解由小路」 「建物見ただけで解ってたまるか。モナコで散々真琴と子作りしていたってのに、生理始まって真琴はシクシク泣きだすし。最近マジで真琴可愛いんだぞ。向こうのホテルには知り合いの女がいやがるし。エリーナって覚えてるか?」 「最近5度目の結婚した元女優だな。エリーナの名前で覚えている。部屋に入るとお前が彼女の尻に腰を打ち付けていたな。見たくもない不快な思い出だ。そうか、ベルギー王室と真琴君が揉めた訳だな。好色家として名高いベルギーの王族と勘解由小路降魔のがっぷり四つか」 「そんな生易しいものじゃない。まさに一触即発、火薬満載の花火工房に火のついた花火振り回す2人の女の図式があった。真琴このところ迫力が凄いんだ。ボディーガードもいっぱいいたのに誰1人近づけなかった。俺は遠くからマンハッタンチビチビしながら穴兄弟と楽しい会話してたよ。結果一軒城を貰っちまった。城自体はドイツにある。眼鏡母娘を誘って行ってこい。情報漏洩なんぞ気にするな。トキルートを利用すれば国賓扱いで出入国が可能だ」 そう言えばこのところ休みを取ってなかった。 しばらく真帆を抱きしめていない。志保に関してはずっと行為がない。夏季休暇をとる必要性があった。 もうすぐ八月も終わるしな。 「考えておく。それよりも事件を考えよう。神楽坂君(霊視官)も向かっているようだな」 「オンリーのコミュ会場から直行するとよ」 オンリーって何だ?島原祓魔課長はそう思った。
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