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 もっとも、サングラスで顔を隠した婦人警官だったが。  ニセ婦人警官がささやく。 「見つけたわよ、連れ戻し屋。いまの偽名は不如帰鉄幹(ほととぎすてっかん)? それとも夏目由良之介(なつめゆらのすけ)?」 「ピンキーラビットだ」  ゆりかの銃口がもふもふのピンクの体毛を圧迫する。おれは目の前のガキどもに風船をにぎらせ、背後にささやいた。 「子どもたちの夢を奪いたくないが、言うよ。長谷、明……だ」 「失望したわ」 「なぜ?」  銃口の指圧が強くなった。ゆりかは言った。
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