あとがき

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あとがき

 本作を最後まで読んでくれてありがとうございます。  この作品で形にしたとおり、自分は恐竜ものがとにかく好きで、今まで見てきた小説、アニメ、ゲーム、漫画の恐竜作品を自分なりに大規模に混ぜ合わせて一つにしました。  もちろん、化石博にも色々と足を運び、代々木体育館で開かれたジュラシックパークでも興奮しました。しかし、いつしか物足りなさを感じるようになり、恐竜を単純に倒すのではなく、もっと人間の生活に近い物語を構想するようになりました。その物語の初期版は凍結しましたがネットで、『恐竜界冒険物語・ダイナソーウォーカーズ』を読んで下さった方がいましたら、その作者は自分です。  排気ガスを出す車、善悪に関係なく使われる銃、最後のキメラサウルスとの戦いで灰を入れてたお守りのビニールもプラスチックなどで社会問題化してますが、歴史を振り返ると生活の便利さを追求する為に作り上げた物という事はまぎれも無い事実です。  ここで、主役の少年少女達を日本、オーストラリア、ドイツとした理由ですが、国の発展と共に黒い歴史がある事を条件にしました。  オーストラリアことイギリスは産業革命と世界の四分の一を植民地した歴史を持ち、ドイツも技術大国で、ユダヤ人迫害は今でも尾を引きずってます。日本はアジアでも高度な科学技術をもち、明治、大正、昭和で立て続けに起きた戦争は教科書でご存知だとおもいます。対して、超大国アメリカは建国の歴史が浅く、中国は歴史は長くとも文明国としてはまだ足りない面が多いので入れてません。  そのような訳で子供達はダメな自分の国から離れた、という一種の皮肉でもあります。  話が少々ずれますが、ジェシカが言っていたモノクロのカーアクション映画は『マッドマックス・怒りのデスロード』で、竜神救出の砂嵐の部分の参考になってます(笑)。  主人公のタキトの名前が漢字で<龍人>と発見したのは偶然で、これをヒントに葛飾北斎の作品に赤い富士山と宙を舞う竜の絵から、決戦の地を思いつきました。  さて、最後に。この物語はまだ終わらせる気はありません。凍結した原作の段階から第二作は考えていて、元の世界から『時空事故』で迷い込んできた人達を助け、その救出支援で少年少女達との両親を再会させる展開です。  その前に、恐竜界に残った少年少女達のその後の物語を何回か追加更新しようと思いますので、その時にまた楽しんでください。  それでは改めまして、今作も読んでいただき、ありがとうございます。
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