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どう話がすすんだのか。
待ち合わせ場所に、自車でむかう。
突然目の前にキックボードで現れたキミは、
想像以上に、
かわいくて、
ファンキーな子だった。
会話は楽しい。
でも、
なんとなくみえる、
〈闇〉
というよりは、
〈人前で、愛想よい自分、を、作り上げるのがとても上手な子〉
まぁこの時点では、勝手な自己分析。
「ねぇ、キミ、うちに住まない?」
唐突な誘いをした。
「わたしは、明日から三日間東京に遊びに行くから、自由に過ごせばいいし。あ、このくらいあれば、三日間過ごせる?」
三日間、普通の20歳の子なら、わりと遊べるだろうお小遣いを唐突に差し出す。
わたしって、ずるい大人なのかなぁ。
試すなんて。
でも、今どきの子なんて、
〈ラッキー〉
くらいにしかおもわないでしょ。
わたしが三日間東京に遊びにいくのは、事実。
話に乗ったふりして、もらい逃げもよし、
もしかしたら、もっとリスキーかもしれないけど、、
とにかく、つまらない〈今〉に、
〈刺激〉が欲しかった。
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