4月22日

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驚きすぎて、 寝ていたキミを起こして声をかける。 「ねぇ。。。 キミ、何にそんな、お金に困ってるの?」 怒りじゃなく、 心配だった。 あくまで、わたしが、あげたものだから、 どう使おうと自由だけど、 こんな裏からあけて、 戻して、、 みたいな、小細工?偽装工作? までして、 何食わぬ顔していたこと、 それならば、 たった一言、言ってくれれば良かったのに。 ただそれだけだった。 それに、貯金箱には、 1円玉が1枚だけ、残されていた。 その滑稽さが、逆に笑えたわたしは、 やっぱりどこか、おかしい人なんだと思う。 ねぇ、知ってる? 『1円を笑うものは一円に泣く』 あ、知るわけないか。 そこまで甘やかしたのも、わたしか。 滑稽すぎて、涙がでた。 あぁ、ほんと、わたしの感情、忙しい。 心がおいつかないや。
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