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「それより、このおっぱいのでけーねえちゃん、ちょっと手をはなしてくれ」
「ええ、もういいわよ」
といって姉は虎をゆっくりとおろす。
「とりあえず感謝な殺してくれて」
「それを言われて喜べるかというと微妙だ」
「そりゃしゃーねだろ、獅子王は基本的に人間側の生き物でな、遥か昔勇者様をのせてたたかったとされる。おめ勇者だろう、そのマッチョの印がその証拠だ」
「そ、そうななよね」
このマッチョの印いどれだけの意味があるのか怖くてきけないのだが。
「わしをつれてけ、おぬしのために戦おう、それにおぬしオーラの近くなら、魔王に操られずにすむだろう」
「それだけ俺のオーラってすごいの?」
「おぬし自分で気づいておらぬのか、このどあほめ」
俺はとほほとおもいつつ。
「お兄ちゃん、この子の名前シオンでいい?」
「わたしはこいつをビンゴにしようかと」
「わしは断然シオンがいい」
「ではシオンできまりだ。これからよろしくな、シオン、いろいろと情報くれよ、この中で唯一この世界の仲間だからな」
「当たり前じゃどあほ」
かくしておれたちの仲間に子供の獣が加わった。
黒と白の縦じまの虎はきっとあのばかでかい虎の大きさまで育つのだろうと、
若干食費が心配であった。
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