第二十三話悪徳ギルド腐敗ドラゴン

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「これこれ獅子王よ、静かにせよ」  すると老人は口を大きくあけて、  ぱくぱくしながら話し始める。要点をまとめて簡潔にと。  魔王の四天王が1人鬼蜘蛛ザリはアセロラン王国の隣にある国を潰した。  正確には鬼蜘蛛の眷属を城にいる兵士とすこしずつ入れ替えさせていたことだ。  鬼蜘蛛は特殊な蜘蛛を人間の背中にはりつくことにより、  その体を乗っ取ることができる。  人々は次から次へと鬼蜘蛛の子供たちに乗っ取られ、  気づいたときには王様と王女様だけになり、   王女様は必死で独自のルートで逃げて、  現在冒険者たちは王女様を救出する作戦でもりあがり、   だれが騎士のような王子様になれるかと、  きそいあっているようだ。  王様は逃げ遅れ、蜘蛛にのっとられ、   王国にいるすべての兵士と民は鬼蜘蛛の眷属となり、  冒険者たちは人間たちと戦うことになる。  そのことから冒険者ギルドの情報で、王様は隣国が魔王に寝返ったのだとおもっていたみたいだ。  そして1人の冒険者が人間の兵士の背中に蜘蛛がいることから、  即座に、蜘蛛狩がはじまった。  たくさんの冒険者たちは、隣国の兵士、そして隣国の民がおそいかかってきたら、   殺すのではなくて、基本は背中だが、体の別な場所に寄生型の蜘蛛がいたという情報もある。  その蜘蛛を殺すか外すかすれば、人はまともになる。  よって魔王たちは隣国に侵攻したのではなくて、
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