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現在宿屋にはおばちゃんと数名の従業員だけのようだ。
「お、おかしら、もどってきやした」
「ひゅう、別嬪さんが2人もいるじゃいか、こりゃ部下の発言は信じておいたほうがいいな、さてそこの2人を売ればこのおばちゃんの借金をなくしてやってもいいぜ」
「うるわけねーだろ、ちゃんともってきたぞ50万ティンク」
「はえ?」
そのとき近くにいたシンネというギルドマスターから発せられた途方もないアホな声。
そして次の瞬間、一つの箱をあけて、中身の貨幣を数え始める。
「う、そだろ、本当にもってきやがった。お前らどうやってこの大金をつかんだ。さては盗んだな、さては強盗したな」
「それはちがうじゃろう、わしをみてみろ、わしを殺したんじゃよこいつら、獅子王をな」
「ま、じなのか」
シンネはもはやパニックになって頭の回転が追いつかないようだ。
「それが本当なら」
「お、おかしら、あいつら勇者一行ですぜ、顔の写真が同じです」
「って、ことは、もう、やば、うああああああ、すいませんしたああああ。もう泥棒も強盗もしません」
「してたのはお前かい」
と俺が呟くと。
「ひいいい、殺さないでください」
「明らかなる別人だもじゃな」
10名の腐敗ドラゴンギルドメンバーはここにきて戦闘能力活動能力を停止させられた。
現在俺と姉と妹とシオンが説教をしている。
ちなみに宿屋のおばちゃんは生き返ったように仕事をしており、
今日の夕飯の食事と、一時的に避難している旅の人たちを再度あつめている最中で、
宿屋のおばちゃんからは泣いて感謝された。
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