第二十三話悪徳ギルド腐敗ドラゴン

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 現在宿屋にはおばちゃんと数名の従業員だけのようだ。 「お、おかしら、もどってきやした」 「ひゅう、別嬪さんが2人もいるじゃいか、こりゃ部下の発言は信じておいたほうがいいな、さてそこの2人を売ればこのおばちゃんの借金をなくしてやってもいいぜ」 「うるわけねーだろ、ちゃんともってきたぞ50万ティンク」 「はえ?」  そのとき近くにいたシンネというギルドマスターから発せられた途方もないアホな声。  そして次の瞬間、一つの箱をあけて、中身の貨幣を数え始める。 「う、そだろ、本当にもってきやがった。お前らどうやってこの大金をつかんだ。さては盗んだな、さては強盗したな」 「それはちがうじゃろう、わしをみてみろ、わしを殺したんじゃよこいつら、獅子王をな」 「ま、じなのか」  シンネはもはやパニックになって頭の回転が追いつかないようだ。 「それが本当なら」 「お、おかしら、あいつら勇者一行ですぜ、顔の写真が同じです」 「って、ことは、もう、やば、うああああああ、すいませんしたああああ。もう泥棒も強盗もしません」 「してたのはお前かい」  と俺が呟くと。 「ひいいい、殺さないでください」 「明らかなる別人だもじゃな」  10名の腐敗ドラゴンギルドメンバーはここにきて戦闘能力活動能力を停止させられた。  現在俺と姉と妹とシオンが説教をしている。  ちなみに宿屋のおばちゃんは生き返ったように仕事をしており、  今日の夕飯の食事と、一時的に避難している旅の人たちを再度あつめている最中で、  宿屋のおばちゃんからは泣いて感謝された。
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