第二十三話悪徳ギルド腐敗ドラゴン

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 俺は人に感謝されるってとてもすばらしいことなのだなと、  再認識することができた。 「つまり腐敗ドラゴンというギルドはもともと慈善活動のギルドだったと?」 「そうです。俺様たちは人々のためにがんばりました。ところがある日、怪盗ジロというやつが俺様たちの稼いだお金をすべて持って逃げました。ギルドの運営とメンバーを食わせなくてはいけないということで、いたるところの家々に泥棒にはいったり、人をだまして詐欺でお金をうばったり、今回はお返しします」 「いやいいよあげるよ、シンネさん」 「それは本当ですか、いえ、そういうわけには」 「いいって」 「いいから、これ以上勇者のがんばりをかすめとったらたくさんの人々から呪われます」 「ならこうしよう、あの50万ティンクは君たちを雇う資金ってのは?」 「それはどういう?」  
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