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「いいかお前はただ座ってるだけでぬいぐるみのように可愛い存在だ。それは子供たちにとてつもなく人気がでる。もしかしたら子供づれの貴族さんたちがいて、お前のことを見てほしいとおもうかもしれないそれで俺に交渉のついでにオークションで出たいとおもうかもしれない、まぁお前を売る気はないが」
「てめーに売る資格はねーよ勇者」
「そうだ。そのいきだぞシオンよ、獅子王の転生体としてがんばるんだ」
「ふん、たりめーだのう」
「でだいたいの作戦は出揃った。あとはオークション会場を今日中に作り上げる。〈腐敗ドラゴン〉メンバーにはいろいろな角材を運ぶのを手伝ってほしい、さきほど冒険者ギルドで必要のなくなった角材があるらしい、それをさきほど俺はアイテムボックスにいれておいた」
「よくはいりましたね」
「気にするなシンネ」
かくして俺たちのオークション物語が始まろうとしていた。
みんながそれぞれの役目に散っていく中、
俺と姉と妹とシオンは5個の看板に同じ文面を載せることにしている。
まずはオークション制度の仕組みについてを完結にのべると。
次にどのようなアイテムがでるかということも表示させ、
本当に簡潔にして、
姉と妹の分析もはいり、
シオンの似顔絵も描きつつ。
あとは一日かけてオークション会場の場所設置をして、
場所はアセロラン王国の中央広場であり、
一応王様からは許可をもらっている。
さぁ、人生2度目の商売だ。
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