第二十九話オークション始めます

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「今回のオークションでは、前の人より上の値段を提示していただければ、その人に購入する資格があるとされます。せこい値上げ方法は認められません、たとえば1ティンクずつあげていくとかです、それを許すと終わりがありませんので、では、提示版に表記されていた表品を一つずつ述べていこうとおもいます」  そのとき人々の群集が色めきだつのだが伝わってくる。  どうやらたくさんの人々は目当ての品を競り落とすために、  たくさんのティンクをもってきたのだろう。  みんなそれぞれ大きなバッグをかかえていたり、  執事みたいな糸にスーツケースのようなものを持たせたり。  それだけ俺がつくる装備とアイテムは貴重だということ、   「では」  それから俺たちのオークションは5時間は続いた。 ――――5時間後―――― 「ふう、つかれたああああ」 「私も疲れたわ、男性たちが激しいんですもの」 「姉さんそれ勘違いされるから」 「兄さん姉さんお疲れ様ですわ」 「ったくおめーらとんでもない額稼いだな、腐敗ドラゴンのメンバーとしてとてもためになるものを見させていただいたぜありがとな」 「いえいえ、シンネさんたちにも感謝です。報酬をわたしますけど」 「いらんいらん、男に二言はねーよ」  どうやらこの世界でも男に二言はねーという格言は存在しているらしい。 「じゃ、俺様たちは慈善事業をするためにがんばるぜ、じゃな」
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