第一話とりあえず高校に行こう

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「え、んそ、だね」  俺の目の前には草花と岩などを配合したプラモモデルの〈マッチョ君〉がただ茫然と立っているだけであった。 「それで、そのマッチョな人形はどうなるので?」 「ん、とね」 「兄さん」  妹唖然。 「弟よ」  姉ちゃん唖然。 「それ以上きかないでえええええええ」  弟でありときとしては兄さんである俺は涙を流しながら、そこに意気消沈していた。  というか、勇者は姉だろとか、  妹だろとか俺以外の鑑定できる人たちが言い争っているわけで、  俺は召喚されたけど必要ないわけで、  どうしろというんだこの状況を。  俺にこの状況を変えるすべがあるのか、  ないにきまってんだろうが。   「みなの総意は決まった。確かにお主の右手の文様は勇者の文様だ」  てか気づかなかったんだけどおおお、  てかこの文様プラモデルのマッチョ君だしいいいいい、
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