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3人はしばらく歩いて、
後ろにそびえるアセロラン王国がなくなる恐怖を、
その身に感じていた。
俺たちの前に立ちはだかっているのは獅子王だ。
やつを倒さなくては、前に進めない。
その日から冒険が始まる。
まずは草原にてエッグボアがいたので片っ端から無双していく。
次にウェアウルフもいたので、片っ端から無双していく、
基本は姉さんの【狼の剣】がモンスターの頭に炸裂して、
ほぼ一撃で倒している。
いっぽうで【狼の杖】により魔法基礎が大幅にあがった妹は、
次から次へと爆撃機のごとく爆発魔法をくりだす。
モンスターが出るたびにそれとなく、俺はただ見ているだけという、
ちょっと情けない気持ちになる。
山のふもとに到達するまでは、永遠と思えるエッグボアとウェアウルフの大群ばかりで、
姉と妹が無双しているのをただ見ている俺という構図、しかも俺と姉と妹はパーティーを組んでいる状態なので、俺にもおこぼれというか、経験地が流れてくる。
なんか弟として兄として情けなく感じるしだいだが、
俺はようは最後の切り札だとおもってくれていいだろう。
山の麓の入り口、
その入り口は人がつくったようなものではなかった。
そこにはたくさんの山ゴブリンたちが巣くっていた。
たしかゴブリンは女性の敵で、人間の女性を襲って妊娠させて、ゴブリンを生ませて、また妊娠させてという、とてつもなく女性の敵である存在、
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