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ゴブリンウォーリアーの巨大な槍のようなもの、
それをぐるんとふりまわすだけで、
風が風圧のごとく、
ナイトが俺になにかかける。それはネットゲームではよくある、ヘイトと呼ばれる。ターゲットを自分に向けさせるあるしゅの催眠魔法のようなもの。
俺はナイトに斬りかかるのだが、やはり小さなナイフ、盾ではじかれてしまう、
その後ろからウォーリアーが槍をなげてくる。
とっさに後ろによけるも、
右肩につきさあり、骨が折れる音、
砕ける音、
「ぎやああああ」
と俺は断末魔のような声をあげる。
「めちゃくちゃいてえええええ」
右肩から大量の血が流れる。
あふれる血をみて、
ようやく俺が生きていることに気づき、
ゴブリンウィザードがときはなった、炎の塊が俺の目の前に到達して、
俺を飲み込み、
俺の命を削ろうと、
ゆっくりとゆっくりと、赤くて、オレンジで、そして熱い炎の死神が、
きた。
そのとき俺は気づいてしまう、創造とはどういうこか、
創造師とはどういう職業なのかということを、
このとき俺は悟りを開いちまった。
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