第十四話創造たりえるものは創造を信じることをそれすなわち創造という

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 するするとウォーリアーの肉に少しずつナイフがはいっていく。  まるで豆腐をきるようだとまえはいかないが、  どちらかというと生肉を切っている感じ、   まぁそのものだけどさ、 「なぁ? ウォーリアー死ぬ気持ちはどうだい?」  それでもゴブリンはつばをはきだし、  なにかをわめきちらし、  そしてナイフは心臓にたっし、ずっと走りながら、死んでいるというすこしホラーな状況になりつつあった。  となりでは悲鳴のような声をあげているナイト。  ナイトはどうやらゴブリンなのに死ぬのがいやみたいだ。  それもおかしい話か、ゴブリンだって生きているんだ。  するとナイトはしりもちをついて、  地面に倒れる。  どうやら俺の再創造がとけたらしい、  だがやつの目には再創造どころか、その再創造のせいでなにかを失った顔をしている。  おそらく敵とたたかう気概のようなもので、  戦う気持ち、争う気持ち、殺しあう気持ち、  そういった戦闘本能がすべて再創造によりデリートさせられたような、    ゴブリンナイトは自分がいま自由のみだということを知らずに、少しずつ、後ろい下がっていく。  俺はゆっくりとあるき、頭をつかむと、  そのまま頭を両断して、  首だけが俺の左手に握られており、  それを適当になげると、
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