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第二十三話悪徳ギルド腐敗ドラゴン
そういえばこの前まで冒険者ギルドのマスターであるリーツさんは喉を負傷しており、テレパシーで会話していた。しかし現在は普通に会話をしていた。
そのことはあまりふれないほうがいいだろう、
そうおもってあえて聞かなかったのだが。
「そういえば喉がなおってな、結構大変じゃったんじゃが、テレパシーを使うのは」
「そうですよね、テレパシーなんて普通の人は使えませんよ」
「っふぉ」
とリーツマスターはにこりと笑ってみせる。
場所はとても巨大な冒険者ギルドの一回のカウンターである。
人々はここでクエストの報告を行う、
クエストを受けるためには、別のカウンターにいる奇麗なお姉さんから内容を相談する必要があり、さきほどまで俺たちのまわりにいた冒険者たちはそちらにいって列に並んでいる。
それぞれが列の中でなにを倒したとかを自慢しあっている。
「さてわしからは以上じゃ、この水晶は預かって置く4個あつめたらおぬしに返すつもりじゃ、次のクエストの報告はきていないし、あと3体の伝説の情報がきたら、即座におぬしたちに伝える。それもテレパシーで」
「ってやっぱりつかうんかい」
「そうじゃのうふぉふぉ」
「それととなりの国が乗っ取られ、魔王の傘下にはいり、魔王軍の四天王がこちらに侵攻したときの話を聞いて見ぬか?」
俺と姉と妹はそれぞれが見合わせ、
シオンはまるで子供のように老人のひざの上にのって、
べろべろ老人をなめまわす。
これじゃあすごく大きな子犬ではないかと、
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