第二十七話暴走する姉

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第二十七話暴走する姉

 製作品として妹と姉の武器を製作した。  姉には〈鬼狼の獅子剣〉と呼ばれるおそらくとてつもない珍しい剣だとおもわれるものを製作することに成功した。  妹には〈鬼狼の獅子杖〉をつくりあげて、これもおそらくとてつもなく珍しいものだとおもわれる。素材に使われている獅子王というやつはどうやらユニークモンスターみたいで、この世に一体しか存在しないのだろう、  まぁもう一体は幼生体として俺たちの仲間になっているが、  そして俺自身のためにも武器を製作した。  それが〈創造のナイフ レア〉と呼ばれるものだ。  この創造のナイフには特別な力が付与されている。  それが持ち主の心の状況に応じて剣からなにかを召還してしまうという、  とんでもない力である。  あと妹にはアクセサリーとして〈獅子王の爪飾り〉というものを製作することにも成功している。このアクセサリーはおそらく、全ステータスがまぁまぁ上昇するものだとおもわれる。なぜおそらくとしかいえないのかというと、俺には攻撃力、防御力といったステータスを鑑定で見ることができないからだ。  そしてさきほど素っ裸で宿屋の食堂に乱入した姉は連行して、部屋で妹に着替えさせる。  妹は姉の着替えを快く引き受けてくれる。  どうやら姉はほぼ寝ぼけモードらしい、  ったく夜までなにをしてたんだか、  それからもう一度仕切りなおしということで、  俺たちは朝飯を食っている。     食べかけのトーストがさびしく朽ち果てているなか、
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