第二十九話オークション始めます

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第二十九話オークション始めます

 昨日はたくさん作戦を練って、 〈腐敗ドラゴン〉のメンバーには力になってもらい、  ついに今日、  初めてのオークション商売をするこっとなった。俺たちは、  快晴の天気に、心が晴れるようであり、  元気よく小鳥たちがさえずりながら、  そこにはたくさんの群集がいるわけで、    俺の心臓ははやがねのように打ち鳴らされている。  どうやら昨日姉さんはたくさんの男性たちを誘惑して、  今日オークションにきてねと、勧誘してくれた。  妹はたくさんの女性たちを誘惑して、  今日オークションきてくれるとうれしいですわと、  したから目線でお願いしたのだろう、  男性も女性もきゃきゃ、うほうほと騒ぎ立てまくっている。  俺はその光景をみながら、感動しており、  たくさんの馬車が止められている。  おそらく貴族の連中がオークションにきてくれたようなのだ。  そしていま俺は勇者として商売を始めようとしている。  どこの世界に勇者がオークション商売をするなどと、想像できるだろうか、  ここにいるのだ。 「みなさんお集まりいただきありがとうございます。これよりオークションを開始したいとおもいます」  ぱちぱちと呟かれる。 「オークションのことを知っている人もいるでしょうが、今回のオークションの方針にのっとってくれるとうれしいです。説明は提示版で見ていただいておりますでしょうが、もう一度確認のためにします」  ぱちぱちとたたくさんの人々が手を叩く。
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