第十八話ゴブリンの廃墟

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第十八話ゴブリンの廃墟

 姉さんが深く眠りに入ったところで、俺は後ろでこそこそなにかをやっている妹に視線を向けた。    妹はゴブリンが適当に強奪してきた品々を見ていたのだ。  それらはガラクタ当然のものばかり、  壺だとか、身奇麗な衣服程度で。  俺たちには何の関係もないものだし、  もし珍しいものがあったとしても、    勝手に持ち出して、お店に売って、本来の持ち主関係者がでてきたら、  俺たちはいっきに山賊団と間違われるだろう。    だが妹が見ていたのは、  一冊の本だった。    その本をみると。 〈ゴーレム魔法の書〉    というものが描かれていた。  明るいうちに妹は読破してしまったようだ。  ゴーレム魔法の書は普通におかれているだけ、  そのゴーレム魔法の書からはすこしだけ温かいオーラのようなものが見える。  鑑定スキルが普通の人が見えないものまで見せてくれているのだろう、  しかも鑑定スキルを発動させているわけでもないのに。 「どうした」 「あ、兄さん、ゴーレム魔法をつかってこの玩具を動かそうとしたのですが」 「なるほど、だができないと?」 「はい、使うたんびに頭のうえで現在装備付加とでるんですが」 「それはおそらく、いまの装備では使えないということではないかな?」 「あちゃーそういうことでしたか」 「いやちょっとまて」
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