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「100年だぞ?なぁ」
「知ってますよ。毎日カレンダー確認してますから」
「ならもっと驚いてくれてもいいだろう!?」
魔女と呼ばれた女性が、起きたままで出てきた為、下僕と呼ばれた彼が部屋から服を出してくる。
淡々と準備をする彼に、魔女さんは不愉快そうにパンをひとつ手に取りかぶりついた。
「これで100年は保証されましたね。この薬売れるんじゃないですか?」
下僕な彼が、赤い液体の瓶を手に取る。
「ダメよ。100年程度じゃ不老なんて言えないもの。知り合いに配るくらいの出来だわ」「欲しいって言ってるの知り合いの魔女くらいでしょ。それで終わりじゃないですか」
ため息を吐く彼に、やれやれと彼女が首を振る。
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