俺の嫌いなアイツ

12/52
前へ
/52ページ
次へ
それからというもの、高橋と関わる機会は割と多かった。 なんといっても席が隣だから、授業でペアを組むときも高橋と組まなきゃいけないし、牧野とも少し親しいみたいだから、休み時間に俺と牧野と高橋と竹本の4人で会話することも多々あった。 話せば話すほど、高橋がバカだということが分かった。 なんていうか、話は通じないし理解力ないし、でも無駄に明るくてうるさい。 いちいちリアクションがでかいし、声が大きい。 そして、馴れ馴れしい。 よく言えばフレンドリーだが、俺は少しうっとうしかった。 もともと俺はあまりにもバカすぎる女子があんまり好きじゃなかったし、うるさい女子もあんまり好きじゃなかった。 俺の嫌いなタイプを詰め込んだのが高橋って感じ。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加