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「お前でも彼氏できるんだな。その彼氏って、ブスが好きなの?」
俺は思わず意地悪を言ってしまった。
笑いながら冗談っぽくだけど。
「黙ってくれる?あたしでも彼氏くらいできますよーだ」
「やるじゃん。まぁ絶対振られると思うけど」
「うるさ!あんたに関係ないじゃん」
「まあな」
高橋は俺の嫌みにいつも通り言い返してきたけど、本当にちょっとむかついてるみたいだった。
「振られたときは俺にジュースでも買ってくれ」
「意味わかんないしそれ。てか、まだ付き合ったばっかだし!」
「俺、絶対お前みたいな彼女とか無理だわ」
「いや、あたしも無理だし」
「じゃあちょうどいいな!」
「・・・っ!」
高橋は言い返す言葉がなかったのか言い返すことを諦めたのか、ただ俺を睨んできた。
「美咲可愛いじゃん!こうみえてまぁまぁモテるんだよ~」
俺らのやりとりを見てた竹本が口を挟んできた。
「絶対それはないわ。俺はこんな女むり」
俺はまた意地悪を言ってしまった。
もちろん笑いながら冗談っぽく。
だけど、高橋は割と本気でへこんでるっぽかった。
ちょっと言い過ぎたかもしれない。
まぁ、どうでもいいけど。
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