正太と麗

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俺は学校のとある空き教室に向かっていた。理由は1つ、麗に呼び出されたからだ。この時期に麗に呼び出されたとなると嫌な予感しかしないがそれがわかっていてなお正解ならば無下にはしたくない、俺は少し暗い気持ちを抑えつつそこに向かった。 その教室は案外綺麗だ、使われていないはずなのに外から見るぶんには他の教室と変わらない、おそらく綺麗だと思ったのには明かりがついていたことも関係しているのだろう。 麗はもう中か?そう思いながら扉を開き中に入る、目に飛び込んできたのは机が横一列に並べられた教室。その机にはノートパソコンが置かれている。そしてその配置は窓側の方も同じだ。 そして、窓際の席に座っている男がいた。 「正太....」
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