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次に、新入生代表の言葉になった。代表は、特進科の伊集院樹だ。伊集院樹は、優雅に歩き御曹司の雰囲気を醸し出していた。
身長は、188cm。髪は茶色のショート位。如何にも王子様的な顔立ちをしている。
「私達新入生は、煌柳高校へ入学出来、嬉しさで溢れています。高校生活では、運動、勉学共に同級生と切磋琢磨し自身を輝かしく磨き上げて行きます。新入生代表、伊集院樹」
樹は、綺麗にお辞儀をしてステージの脇に設置されている椅子に座った。
女子生徒からは、黄色い歓声が聞こえた。
その後は、校長の話になった。
竜は、相変わらず綺麗に決まっていた。いつもの執事服とは違い、スーツを着こなしていた。竜を目当てに入学してくる女子生徒も少なく無い。そんな竜が、ステージの真ん中へ来たので注目が集まった。
いつも自分の傍で控えているので、こんな時こそじっくり見てやろうと由樹は、ステージ上に目を向けた。
「我が校に入学した皆様、おめでとうございます。これから新しい学校生活を送られると思います。何か困った事がありましたら、上級生や先生方に聞いて下さい。私も、学校を巡回していますので、校長だからと気兼ねせずに聞いて下さい。これから皆様で、より良い学校生活を送って行きましょう」
最後に、ニッコリ笑って、お辞儀をしてステージの脇に設置されている椅子に座った。女子生徒の大半が竜に釘付けになっていた。
「以上を持ちまして、第3回煌柳高校入学式を終わります」
最後の閉式の言葉も彩香の父親が言い入学式は終了した。
その後、ステージ上から皆降りて行き、生徒達は自分達のクラスへと向かって行った。
クラス分けは、受付の時に配られた分厚い袋の中に入っていた。確認してみると、黄色い紙に名前とクラス名、講堂からクラスまでの道順が記載されていた。
クラス分けは、A~Gまであり特に優れた者達を集めたSクラスがあった。由樹と彰は、普通科の1-Sクラスだった。
「由樹とクラス一緒だね~」
彰は、嬉しそうにニッコリ笑った。
「あぁ、彰と一緒だと授業も楽しく受けられそうだ」
由樹と彰は、手荷物を持ってクラスへ向かう為講堂を後にした。
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