理事長は煌柳高校生

対立

昼休み。
由樹は、いつもの様に食堂で彰とご飯を食べて居ると放送で呼び出された。
「1-Sの幸坂由樹、職員室まで来なさい」

「なんだ？」
由樹は、何故呼び出されたのか分からなかった。そして、今の声は二階堂だ。由樹は、面倒だなと思いながら残りのご飯を食べた。

「二階堂先生に呼び出されたね～。由樹は、職員室に行かないの～？」
彰は、心配そうに尋ねた。

「まだ昼食食べてるからな。至急って言ってなかったから急用でもないだろ。食べ終わってからにする」
由樹は、そう言いながらゆっくり昼食を食べ終えた。

「ご馳走さまでした。彰、行ってくるな」

「気をつけてね～」
彰は、手を振りながら由樹を送り出した。

由樹は、昼食のトレーを片付けて職員室へ向かった。着いたのは放送から30分後だった。