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二階堂 彩香。
憂妃の事が大好きな憂妃の親友。彰と相思相愛の彼女。二階堂の愛娘。
私立の女子高に通う女の子。
身長は158cm。髪は、ふわふわのウェーブで肩につく位の長さ。髪の色は茶色。
守ってあげたいと思う用な可愛らしい印象の美女。
頼り甲斐のある女の子。
「今日は、何処に行く?」
行き先を決めずに歩き出してしまった為、彩香は由樹に尋ねた。
「洋服を見て回りたいな。後は、彩香と学校の事を話したいの」
憂妃は、前から彩香と洋服を見たかった為、直ぐに答えた。最近、学校に通っているので、休日に理事長としての仕事を片付けたり、海外の事業の確認をしたりしてなかなか時間が取れなかった。やっと作業が一段落して彩香と出掛けられるだ。
「私も、憂妃の学校の事聞きたかったわ。洋服ね!可愛いの探しましょう」
彩香は、憂妃に洋服を選ぶのが好きだった。本人は、ファッションのセンスはあるがあまり拘りがないので、いつも同じ様な洋服を着ていた。
それを見かねた彩香は、憂妃の洋服を選びに買い物に連れ出した。憂妃は、どの洋服も着こなしてしまうので、何着も試着して貰った。試着して貰った中で彩香の好みの物を選んで購入すると、憂妃は嬉しそうに洋服を着てくれた。
彩香は、それを見るのが嬉しくて以来、憂妃の洋服を定期的に選んでいた。
憂妃と彩香は、適当に目についたお店に入り、洋服を見て回った。
「それにしても、幸坂由樹は相当、お父さんに嫌われてるわね。憂妃は溺愛してるのにね」
彩香は、ふふっと笑っていた。
「本当ね。特進科を贔屓しているせいで、普通科の人の方が優れてるのが気に入らないみたいなの」
「それで苛ついて、お父さんの愛娘とのデートをかけたのね」
彩香は、ニヤニヤしながら憂妃を見詰めた。
「…うぅっ。ごめんなさい。つい口が滑って…彩香と買い物をしたかったのは本当よ」
憂妃は、本当に申し訳なさそうに呟いた。
誰にも分からないようにと、作った幸坂由樹の人格に入り込んでしまって、つい口が滑ってしまった。
「良いわよ。別に憂妃なら。幸坂由樹の格好で来れば良かったのに」
ふふっと、彩香はからかい混じりに言った。
「彰が嫌がったから無理なの。それでなくても大好きな親友に変な噂がたつのは嫌よ」
彩香と彰が付き合っている事を知っている人物は少なくない。由樹の格好で彩香と歩いている時に、遭遇してしまったら確実に勘違いされるだろう。相思相愛のカップルに亀裂が入ったか?なんて…噂話が好きな人達で広まらせるだろう。そんなのは嫌だった。
「ふふっ。ありがとう」
彩香は、嬉しそうに微笑んだ。
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