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「あら、初めましてね。普通科の新入生かしら?」
笑顔が素敵な、お婆さんが姿を現した。
「はぁ~い。明日から入学しま~す。立花 彰です」
彰は、手を挙げながら挨拶した。
「あらあら、元気ね。私は柳寮の管理人をしてるハルちゃんよ。宜しくね」
ハルちゃんは、ニッコリ微笑んだ。
普通科の生徒は柳寮、特進科の生徒は煌寮になっていた。彰は柳寮に入る事になる。
「宜しくお願いしま~す」
「彰君は、5階の501号室よ。はい、これが鍵よ。無くさないでね」
ハルちゃんは、カードキーを渡してきた。
「ありがとうございま~す」
彰は、両手でカードキーを受け取りながら頭を下げた。
「ふふっ。ご丁寧にありがとう。エレベーターは、この先にあるから使ってね。同室の子はもう部屋に来てるわよ。何かあったら遠慮なく言ってね」
ハルちゃんは手を振りながら送り出してくれた。
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