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「ふあぁあ……ん、んぅ……」
ミハイルは、甘えた猫の様にぺろぺろと舐めまわしていく。頂をピンッと弾いても、いつもの様に摘まんだり唇で食んだり……きつく吸い上げることもない。決定的ではなくただもどかしいだけの刺激は、先ほどまで触手が与え続けていた決定的なソレとは異なり……ミサキにとっては、甘い拷問のようだった。
もう片方の乳首にも、ミハイルは指を滑らせる。乳輪にくるくると指を這わせ、時折、乳房と乳輪の境を指でつまみ柔らかく押す。ミサキはもどかしく腰を揺らすと、ミハイルは顔を上げた。
「……綺麗にしているのだから、じっとしてください」
「でも……」
「それとも……シテほしいことがあるんですか？」
ミサキはおずおずと頷く。ミハイルは優しく笑みを浮かべて、ミサキの頭を撫でた。
「教えてください、私に……貴女が、どうされたいと思っているのか……」
「ぁ……ん、んん……」
「ミサキ、お願い」
先ほどのミハイルとは、別人のようだ。嫉妬に捕われない彼は優しく……甘く、ミサキを追い立てていく。その仕草を見ながら、ミサキの胸がきゅっと痛みを持った。
「もっと、強くしてぇ……」
「強く？」
「指でぎゅって摘まんで、弾いて……お口で吸って……？」
「……可愛い」
その言葉に、ミサキの頬が染まった。そしてミハイルはその言葉通り……乳頭に吸い付き軽く歯を立て……もう片方の頂は指で押しつぶし、こりこりと弾いた。
「ふあぁあっ、あん、ああぁ……」
「ん？ どうですか？」
「き、もちいい、んんぅ、あ、あぁん」
「本当に、気持ちよさそうだ」
ミハイルの脳裏には、先ほどまでの触手の責め苦に耐えていたミサキの姿がよみがえる。ミハイルは、苦々しく眉を潜める。一方的に快楽を与えられ続ける様子を見つめるよりも……甘く鳴く彼女の姿を窺いながら、指先に込める力を変えていく方がずっとマシだ。
「ん、あぁあ……あん、あぁ……」
ミハイルが乳房の頂に吸い付くたび、ちゅっちゅっと軽い水音が聞こえる。その音がミサキの耳に滑り込み、頭の中に広がっていく。体はすっかりミハイルが与える快楽に従順になっていて、ミサキは甘えるように体をくねらせていた。
乳首を弄んでいたミハイルの指が、すっと腹を撫でて内ももをくすぐる。その柔らかな肉を揉みしだき……残っていたサイドのリボンをするっと解いた。役割を奪われたそのショーツをベッドの下に落とし、ミハイルは脚を掴んで大きく開いていく。赤く熟れた秘肉が彼の目の前に晒された……ミサキは恥ずかしくて、きゅっと目を瞑る。恥ずかしい……だけど、視線を感じると奥から蜜が溢れてくるのを感じていた。
「ココも……今綺麗にしますからね」
ミハイルは体をかがめ……ミサキの蜜口に舌を這わせる。
「ふぁああ……っ！」
粘膜同士がこすれ合い、それは更なる快楽を生み出す。ミサキは背を反らして、ピクンと跳ねた。ミハイルの舌がミサキの襞の間を滑るたび、秘部からはどんどん蜜が溢れ出す。ミハイルはその全てを舐めつくすように……そして求めるように、舌を動かす。つるりとしたミサキの粘膜に触れる度に、彼女が呼応するように甘く鳴く。ミハイルの胸に……じんわりと熱いものが降り積もっていた。
「ココも……綺麗にしていいですか？」
ミハイルは指先で、秘裂の真上で小刻みに震えている肉芽に触れた。たったそれだけなのに、ミサキの体が大きく波打つ。
「ん、シテ……」
ミサキは小さく……しかし、はっきりとした声でねだる。その言葉を聞いたミハイルは、意地悪そうに口角を上げた。
「もう一度、言ってください。おねだりして？」
「ん、ミサキの、ココ……触ってぇ」
「……わかりました」
ミハイルは長い指にとろとろの愛液を纏わせる。それをたっぷりと掬い取り、赤くふくらんだ秘豆に優しく擦り込むように指を押し付けた。
「んあぁああ……っ！」
「気持ちいいですか？」
「ん、い、イイ、きもちい、ふ、あぁあ」
中指と人差し指でかたく尖った花芯を挟み、ぐしゅぐしゅと指の間で擦る。きゅっと挟み、指を曲げ根元をコリコリと掬い上げる。ミサキは頭を振り乱して、目からは快楽に耐えきれなくなった涙がぽろぽろと溢れていた。涙が枕を濡らしていくように、ミサキの蜜がシーツを汚していく。白く濁った粘液が、ミハイルに貫かれるのを待っていた。
「あ、やぁああ……い、イクから、も、だめぇ……」
「イイですよ、イクところ見せてください」
ミサキは赤く上気する顔を腕で隠そうとしたが、ミハイルがその腕を掴んでそれを拒む。ミサキは目に涙をいっぱい貯めて、ミハイルを見つめた。
「や、やだ……あ、あぁあああっ……！」
見つめながら、ミサキはあっという間に絶頂を迎えていた。体中が一瞬強張り、次の瞬間ふっと力が抜けていく。ミサキは大きく何度も深呼吸を繰り返していた。
ミハイルはそんなミサキに、何度も口づけを施していく。唇同士を重ね合わせ、リップ音を立てながら離れる。啄むようなキスをしながら、ミハイルは衣服を脱ぎ捨てていった。あっという間に一糸まとわぬ姿になったミハイルは、その身をミサキの脚の間に入れていく。下腹部は滾り、硬く反り返った亀頭からはとろとろと堪えきれなくなった体液が漏れていた。ミハイルはその屹立をミサキの秘裂に押し当て、ゆっくり……そっと滑り込ませていった。互いの体液にまみれたソレは、引っかかることなくするりとミサキの胎内に収まっていく。
「んっ……、どう、ですか？ 気持ちいい？」
ミハイルの問いかけに、ミサキは何度も頷いた。
ミサキの肉壁はじわじわとうごめき、ミハイルの男性器の形や熱を写し取ろうとしている。ミハイルが軽く腰を揺するだけで、秘肉は彼自身を悦ぶようにきゅんっと締め付けていた。
腰を浅く引き抜き、そこで体を揺すってグリグリとミサキの感じやすいスポットをえぐる。ミサキの肉壁がきゅうっと締め付け始めると、最奥まで叩きつけるように腰を押し込む。ミサキはその快楽に翻弄されながら、手を伸ばす。ミハイルはその指を絡めとり、きゅっと優しく握った。
「ミハイル、んんぅ……あ、ん、あぁああ……」
「何ですか、ミサキ？」
ミハイルは、自分の名を呼ぶミサキの瞳を覗き込む。とろんと蕩けたその瞳が、なんとも愛らしい。
「きもち、い？」
「え……？」
「ミハイルも、きもちよくなって……ね？」
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