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「おっ、悠志。
早速この可愛い子に目をつけたんだな」
「悠志くん大胆なんだね〜」
すると盛り上がっていた周りが全員、私たちに視線を集めた。
「そう。俺のもろタイプだったから」
低く、どこか甘さのある声。
思わずドキッとしてしまう。
相手は幼なじみだと言うのに。
それに、言い方がなんともいやらしい。
「おおっ、まさかのドンピシャ!?」
「うん、だから早速持ち帰ってもいい?」
悠の言葉に、一瞬部屋が静かになったかと思うと、全員が騒ぎ出した。
「マジかよ!早速成功かよ!」
「えっ、ちょ、咲!おめでとう!」
これは誤解が生む。
けれど私もこの場から去りたかったから、ここは何も言わずに悠についていく。
「ほら、簡単に脱出成功」
「結構大胆だったけどね」
「嫌だった?」
「ううん、抜け出せたから別に」
むしろ感謝するべきだろう。
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