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閑話(鈴川伊織の修行)
スター特典も追加しました。紫くんと副会長の出会い(勘違い王道を添えて)です。
◯◯◯
「だめぇ!そんなやりかたじゃ上に筋肉がついてゴツくなっちゃいますぅ!」
「スクワットは後ろにお尻を突き出すように、ですよ」
「ひぇ…」
最初は筋トレからスタートしております。こちら書記親衛隊あらため秘密倶楽部ブートキャンプ。
「股関節から曲げるように!後ろの筋肉を意識して!」
「べ…別に…私はゴツくなっても…構わ…ハァハァ…」
「だぁめですよぉ!そんなの鈴川先輩に似合いませぇん」
「せっかくその見た目なんですから、それをキープして油断させるのも手です!」
かいちょーの癖やねじ伏せ方を教える前に、やっぱり基礎は大事だよねーww
ミッチーやひなたパイセンは腐男子以前に人の恋話が大好きみたいなので、特に熱が入って指導しておりますwww
「会長様は絶倫と噂で聞きました。やはりオンリーワンになるためには、その会長様の体力についていけるだけの体作りをして、1人で満足させれるようにしないと!」
「いくら受け身の方がダメージ大きくてもぉ、今のままじゃ他の子にもお声がかかっちゃいますよぉ」
「はい。お次はプランクいきましょうか」
「ハァハァ…む、むり…」
まだ開始15分なのに、鈴川パイセンは今にも倒れそうにして肩で息をしている。
あれれー。皆も最初はこんな感じだったっけ?つい最近のことなのに記憶があやふやwww
「休憩を挟むより短時間で詰めた方が己のためですよ!」
「明日はきっと筋肉痛になるのでぇ、箸休めとして軽い柔軟とランニングにしましょおねぇ」
「…」
もう死にそうな顔してらww
がんばれがんばれwww俺のためにハッピーな鈴川パイセン×かいちょーを見せておくれwww
「鈴川…先輩…」
「ハ、ハイ…何でしょうか…書記、様…」
まだ息が整わないのか、俺みたいな喋り方になってるwww
「しつもん…かいちょ…裸、見たこと、ある?」
「へ?ぇえ…と、ハイ。小さい頃から避暑地へ同行しておりますし。ビーチもありますし…」
あと、一度だけですが閨を…ゴニョゴニョ。と段々声が小さくなる鈴川パイセン。
オーケー。ならばずっと気になっていたあの疑問に答えてもらえる。
「かいちょ、のちくび…見た?」
「…………へぁ?」
鈴川パイセンらしからぬ返答wwwわらwww
「なるほど。生まれたままの姿を見たことがあるのなら知ってますよね」
「えー。やっぱりぃ派手なお噂が多いですしぃ、真っ黒なんですかねぇ?」
他の腐男子も殺到してきた。
まっくろ地区Bのかいちょーww見たくねーわww想像すると一気にギャグwwwいやいや偏見は良くないよね!黒くてもちくび!www
「そんなことありません!誉様は綺麗な…!っっっ!!」
綺 麗 な ?
我々の視線に耐えられなかったのか、はたまた思い出しムッフリしたのか真っ赤になって黙る鈴川パイセン。
綺麗な何色ですかね。ピンクですか。シャビーピンクですか。
無口な書記様キャラでは畳みかけて聞くことができんのです。
しかし、ここはどこだ。そう秘密倶楽部だ。
「そのお綺麗な胸の突起に…口付けたくないですか…?」
「それだけではありません。彼の肌に所有の跡をつけたくありませんか?」
「う…うぅ…」
「会長様ってぇ、きっと処女ですよねぇ」
「!?」
「誰も味わったことのない魅惑の花…散らせてみたいと思わないっすか?」
だんだんBL小説で読んだことがある表現にww生き生きとして詰め寄る腐男子ィwww
敵は唸りながらも目がギラギラしてきておるぞ!ソイソイ!もっと畳み掛けろ!一斉攻撃だっwww
「男なら…やっぱり好きな相手で筆下ろししたいですよね?」
「うっ………したい、ですっ」
最後は悪魔(律)の囁きでフィニッシュ!ww
これで鈴川パイセンに、タチとしての芽生えが完了した。
そう。鈴川パイセンはネコではないのだ!!(俺的に)
「翻弄されて喘ぐ会長様、きっと綺麗でしょうね」
「好きな人のぉ、一番綺麗な姿は…独り占めしたいですよねぇ」
「俺なら好きな人が翻弄される姿は、自分の手で…ヤりたいっすね!」
翔矢はウインクしながら1人下品な指つきをしている。おまwwほんと爽やかなのは見た目だけなwww
「会長様、きっと受け身になった途端ヤダヤダちゃんになりそぅ☆」
「今まで攻めとして生きてきたから怖がっちゃうんでしょうね」
「でも快楽堕ちして最後はドロドロに甘えてくるんすね!わかります!」
「うーうー!」
トレーニングを再開した頃には、涙目ではあるものの、さっきとは違う顔つきになっている。『悪魔と契約した気分…』って呟いていたけも。
鈴川パイセンの雄が目覚めた記念日やでぇえええ!!www
この時、生徒会室にいたかいちょーの背筋に悪寒が走ったことは、もちろん俺は知らないままでしたー!
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