1909人が本棚に入れています
本棚に追加
一体俺が何をした…。
いや、語られていない場所で色々やらかしたような気もするわwwでも最近は、食堂のシェフが作った試作品をご相伴にあずかったり(無許可)、生徒会室の冷蔵庫にあった誰のかわからんオシャンティなゼリー?みたいなやつ食べたりしかしていない。だって誰も怒らないもんww
決して倉知パイセンにご迷惑はおかけしていない!はず!
「…い、ひゃい」
いつもは顔を潰してくるのに、今日は何故だか逆に引っ張られている。潰されるより痛い。
「あははー。書記様は意外とよく伸びますねぇー」
しかも笑顔が怖い。目の奥が笑っていない。
ようやく離してくれたけも、赤くなってない?容赦無しだったよー!
「おこ…てる…?」
「いいえー。どこまで伸びるか急に気になっただけですよー」
え、何その突然の好奇心。俺以上に本能で動くタイプ?
「それでー?今日のご用件は」
そうだったww目が合った瞬間引っ張られたから忘れてたwwwやっぱり学園内の情報と言えば倉知パイセンだよねwwwってことで。
「きのう…エr…すごい先輩会った…2年…。前、の書記…かも、だって。…知ってプギュ!」
Why?
引っ張られたから今日はもう潰されることは無いと思ったのに。
「は?まさかお前も惚れたとか言わねぇよなぁ?」
しかも突然の素。顔こわっ。
「おま、え…『も』?」
「うるさい。…で、ソイツに惚れたのか」
「????…男、の先輩だった」
「…。つまり、男は恋愛対象外って意味か?」
そういうことwwさすがパイセンwwwそろそろツーカーの仲にランクアップ?www
「ん。…今、は」
プギュプギュと未だに潰されている。無言がツライ。しかし、ここで突っ込んでも不機嫌なパイセンに火をつけかねない。引っ張られた時より痛くないから、落ち着くまで我慢www世渡り上手な俺www
「最初にした質問の回収がようやくできましたー。書記様はノーマルなんすねー。今は」
パッと離してくれた時には、猫かぶりに戻っていた。お、機嫌戻った?
てか、まさかの月をまたがりで質問回収されたー!www
「で、親衛隊の方々に聞いたから、前書記様だと特定したんじゃないんすかー?何を知りたいんですかねー」
「ん。でも…エロス先輩と…前の書記…聞いた人柄がチガウ…から」
「どんな…って、ン"ッ!あいつエロス先輩呼ばれてるのか」
は
初めて笑いこらえてる倉知パイセン見たーーーー!!!wwwめっちゃレアwww
「エロス先輩…笑い上戸」
「ンン"。あの堅物が…エロ…笑い上戸…」
「短期留学から帰ってきた、言ってた…から?…スキンシップはげしい」
「は?」
「旧校舎のガゼボまで…傘、お迎え…くれた。気遣い名人」
「は?」
「また会えたら…自己紹介する、言った」
「少女漫画か。…くそっ。突っ込まずにはいられなかった」
笑ってくれたかと思ったのに、まただんだんとパイセンの圧が強くなってきたー。なんでやwww
倉知パイセンの沸点がわからんぞ。ツーカーにはまだ遠かった。
その後も、スキンシップはどういう内容かとかどんな会話をしたかとか、本当に惚れたりしていないかとか根掘り葉掘り聞かれてもうた。
…もしかして、倉知パイセンに相談する選択は間違っていたかも?
なぜか俺が質問に答えてばかりで、俺の質問には答えてくれていない。
「エロス先輩、知ってる人?」
反応的に近しい人だったかなー?と感じて、もう一度聞き直すと、ものすごく嫌そうな顔をされた。
と認識した頃には、チュッと音が近くで響き、突き飛ばされて新聞部の部室から追い出された。
「知らん。誰が教えるかバーカ」
ピシャンと目の前で扉を閉められて鍵もかける音が聞こえた。尻餅いたい。
トントンとノックしても開く様子がない。
oh…答え損。めっちゃ頑張っておしゃべりしたのに。むーん。
ちょ、
待って。イヤイヤイヤイヤ。今…え?
マウス・トゥ・マウス? why?
頭が追いつかないぞオブ・ザ・イヤー。いやホントまって。
今…くっついたよね?
…。
……。
………あ。混乱しすぎて逆に冷静なのか、ある事に気付いた。
新聞部の部室、今回もカーテン開いてたな。
最初のコメントを投稿しよう!