腐男子の衝撃

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一体俺が何をした…。 いや、語られていない場所で色々やらかしたような気もするわwwでも最近は、食堂のシェフが作った試作品をご相伴にあずかったり(無許可)、生徒会室の冷蔵庫にあった誰のかわからんオシャンティなゼリー?みたいなやつ食べたりしかしていない。だって誰も怒らないもんww 決して倉知パイセンにご迷惑はおかけしていない!はず! 「…い、ひゃい」 いつもは顔を潰してくるのに、今日は何故だか逆に引っ張られている。潰されるより痛い。 「あははー。書記様は意外とよく伸びますねぇー」 しかも笑顔が怖い。目の奥が笑っていない。 ようやく離してくれたけも、赤くなってない?容赦無しだったよー! 「おこ…てる…?」 「いいえー。どこまで伸びるか急に気になっただけですよー」 え、何その突然の好奇心。俺以上に本能で動くタイプ? 「それでー?今日のご用件は」 そうだったww目が合った瞬間引っ張られたから忘れてたwwwやっぱり学園内の情報と言えば倉知パイセンだよねwwwってことで。 「きのう…エr…すごい先輩会った…2年…。前、の書記…かも、だって。…知ってプギュ!」 Why? 引っ張られたから今日はもう潰されることは無いと思ったのに。 「は?まさかお前も惚れたとか言わねぇよなぁ?」 しかも突然の素。顔こわっ。 「おま、え…『も』?」 「うるさい。…で、ソイツに惚れたのか」 「????…男、の先輩だった」 「…。つまり、男は恋愛対象外って意味か?」 そういうことwwさすがパイセンwwwそろそろツーカーの仲にランクアップ?www 「ん。…今、は」 プギュプギュと未だに潰されている。無言がツライ。しかし、ここで突っ込んでも不機嫌なパイセンに火をつけかねない。引っ張られた時より痛くないから、落ち着くまで我慢www世渡り上手な俺www 「最初にした質問の回収がようやくできましたー。書記様はノーマルなんすねー。今は」 パッと離してくれた時には、猫かぶりに戻っていた。お、機嫌戻った? てか、まさかの月をまたがりで質問回収されたー!www 「で、親衛隊の方々に聞いたから、前書記様だと特定したんじゃないんすかー?何を知りたいんですかねー」 「ん。でも…エロス先輩と…前の書記…聞いた人柄がチガウ…から」 「どんな…って、ン"ッ!あいつエロス先輩呼ばれてるのか」 は 初めて笑いこらえてる倉知パイセン見たーーーー!!!wwwめっちゃレアwww 「エロス先輩…笑い上戸」 「ンン"。あの堅物が…エロ…笑い上戸…」 「短期留学から帰ってきた、言ってた…から?…スキンシップはげしい」 「は?」 「旧校舎のガゼボまで…傘、お迎え…くれた。気遣い名人」 「は?」 「また会えたら…自己紹介する、言った」 「少女漫画か。…くそっ。突っ込まずにはいられなかった」 笑ってくれたかと思ったのに、まただんだんとパイセンの圧が強くなってきたー。なんでやwww 倉知パイセンの沸点がわからんぞ。ツーカーにはまだ遠かった。 その後も、スキンシップはどういう内容かとかどんな会話をしたかとか、本当に惚れたりしていないかとか根掘り葉掘り聞かれてもうた。 …もしかして、倉知パイセンに相談する選択は間違っていたかも? なぜか俺が質問に答えてばかりで、俺の質問には答えてくれていない。 「エロス先輩、知ってる人?」 反応的に近しい人だったかなー?と感じて、もう一度聞き直すと、ものすごく嫌そうな顔をされた。 と認識した頃には、チュッと音が近くで響き、突き飛ばされて新聞部の部室から追い出された。 「知らん。誰が教えるかバーカ」 ピシャンと目の前で扉を閉められて鍵もかける音が聞こえた。尻餅いたい。 トントンとノックしても開く様子がない。 oh…答え損。めっちゃ頑張っておしゃべりしたのに。むーん。 ちょ、 待って。イヤイヤイヤイヤ。今…え? マウス・トゥ・マウス? why? 頭が追いつかないぞオブ・ザ・イヤー。いやホントまって。 今…くっついたよね? …。 ……。 ………あ。混乱しすぎて逆に冷静なのか、ある事に気付いた。 新聞部の部室、今回もカーテン開いてたな。
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