秘密の× ×

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「会議、おつかれさまです。高岸先生」 「ほんとうに高三か?大人びてるなずいぶん。」 「18歳になったら大人らしくいなさいって 母に教わりました」 と言うと高岸先生はまだ書類をみつめまま「ふーん」と頷いた。 そして、「だからか」と言葉をつづけていく。 「ずいぶんと大人びてるのは」 「あとは、先生に教わったからですかね。 ……」 「教わった…」 「大人のイケナイこと。」 「はぁ…どこで覚えたそんなこと」 溜息を放った瞬間保健医はわたしをそっと抱き寄せてわたしの髪をかき分けた。 「あ、あの。」 「疲れた…会議なんてさ。すげーストレス」 「やめたらいいじゃないですか。 教師」 「むり、お前といられなくなる。」 「………ッん」 やさしいキスは数秒もしないうちにくちびるに甘く降ってきた。
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