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CM 鳴海玲於奈 編
肘までまくった白シャツの袖。筋肉質の両手が伸びる。赤く小ぶりなリンゴを握った。右手のリンゴを口元に。豪快にかぶりつく。しゃきしゃき立てる歯音。時々、果汁を吸う音。腕を伝って滴り落ちるが。構わず、食べ進める。片手で、器用に転がしながら。食べ終える。左手で握るリンゴを見やる。
「やるよ!」
後ろを向く。向き直ると、左手で放る。放物線を描いて、飛んでくるリンゴ。視線を上げれば。やんちゃな笑みを浮かべた鳴海 玲於奈(なるみ れおな)。背を向けて歩き出す。
流れる軽快な曲。
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もっと、果物を食べよう委員会
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