第1話とても優しい人と呼ばれてました。

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第1話とても優しい人と呼ばれてました。

ガキのころからあなたは優しい子なのよと、 毎回毎回父さん母さん祖父祖母から言われ続けてきた。 本当に自分は優しい子供だったのだろうか?落とし穴にはまった友達をたすけた、 雪穴におちた友達を助けるためにオトナを呼んで、レスキュー隊の人を呼んでもらったり、 いじめられている子供を助けて、 自分がいじめられててもあははと笑い続ける。 あははと笑い続けながら殴ってきたので殴り返す。 あははと笑いながら先生の説教を聴いたり、 あははと笑いながら、あははと笑いながら、 まるで世界がくるってしまったかのように、 「つーかなんでいつまでも優しい子供を演じてなくちゃいけねーんだよ、もうオトナだぞ20歳だぞ」 とやはりにこにこしながら空に向かっていうのだ。 今日もハローワークにて仕事を探す日々、 高校生のころに知り合いが暴力団に拉致されたので、 とりあえず暴力団を壊滅させてみたら、 俺のことを異常者だと勘違い、いや勘違いじゃないかもしれないが、 オトナたちは俺を高校中退として、 もちろん暴力沙汰という理由づけで、 そのときも俺はあはははははと笑い続けて、 高校の教師たちが怖そうな、まるで化物を見ているような目でみやがった。
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