桃色のお部屋から

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桃色のお部屋から

「ここから出ていけば、しあわせな事が待っているのかなー」 子どもは、二匹のチョウチョの片方が浮かれ気分の時に、桃色のお部屋の中で生まれます。 そして月のように転がり、外から聞こえてくる音を聞いては、いつ出ていこうか迷っています。 子どもは、楽しみにしています。 ー 外へと出られる日が、やってきました。 けれど、外へ出たからといって、しあわせな事ばかりが待っているわけではありません。 「それでも、出ていくの?」 子どもは、桃色のお部屋から、外へと出ていきます。 しあわせをさがしに。 さぁ、一緒に追いかけましょう。 しあわせな子どもたちを。
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