207人が本棚に入れています
本棚に追加
/157ページ
Hという男(後編)
もう連絡はないのだろうと思っていたHから連絡がきた。
初めて関係を持った日から3日後のことだ。
連絡の内容は、”また遊びましょう”ということだった。
もちろん「遊ぶ=セックス」ということだ。
なんとも言えない軽いノリが心地良いHの連絡に、私は即快諾した。
そして今度はお互いの仕事が終わった後、前回と同じ場所で待ち合わせをすることになった。
待ち合わせ場所は、私の職場から車で20分ほどの場所。
Hも職場から15分ほどの場所だった。
その日は、大急ぎで仕事を済ませて足早に職場を後にした。
別に、早くHに会いたいという感情があるわけではない。
Hに対して恋愛感情は全くと言っていいほどなかったから。
ただ単純に、早くもう一度あのセックスをしたかっただけ・・・。
帰宅ラッシュの渋滞を抜けた後、待ち合わせ場所に到着した。
最初のコメントを投稿しよう!