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ちょうどその頃、私は10代が終わっていくことに怯えていた。
周りのイケてる友達は次々とロストバージンしていく・・・。
私も10代の内に経験をしたい。
きっと20代になっても処女なんて、恥ずかしい・・・。
そんな思いが私を焦らせていた。
そんな時期に知り合った彼。
どんどん好きになっていく気持ちと共に、彼とセックスをしたいという欲求が生まれていた。
しかし、彼は飛行機に乗っていかなければいけない距離の人。
そもそも彼は、会ったこともない私のことなんて好きになっているはずなんてない。
出会ってすぐの頃から毎日メールで「好きだよ」と言ってくれたけれど、社交辞令のようなもの・・・。
そう思いながらも、彼の気持ちを信じたいと思ってしまっている自分がいた。
"私が"彼を好きになっていたから。
当時、大学生だった私は、大学の授業もそっちのけで彼と連絡を取り合っている時もあった。
特に電話が出来る時は、声が聞けることが嬉しくて絶対に断ることはしなかった。
もう、完全に彼に依存し始めていた・・・。
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