207人が本棚に入れています
本棚に追加
/157ページ
Rは、目鼻立ちがしっかりしていてそこそこイケメンだった。
それに通う大学が隣の国立大学だったので、私より全然頭もよかった。
でも、人の目をみて話ができないシャイな部分ももっていた。
そのシャイさが、可愛らしくてRに対して初めから好印象だった。
遊んだ日の帰り、私の車で出かけていたので、一人ずつ送っていくことに。
私の友達は駅、Yはアパート、Rもアパート。
道順的にRが最後に送っていくことになった。
Rのアパートに着くと、長く運転していた私を気遣ってくれたのか、少し休んでいったら?と言われた。
なんとなく男性の部屋に入ることに抵抗はあったが、それまでの時間を一緒にいて悪い印象がなかったので、少しお邪魔することにした。
Rの部屋は、男性の部屋とは思えないぐらいキレイに片付いていた。
そして、お香のいい香りがした。
一人暮らしの学生にしては、そこそこ広い部屋。
話を聞くと、Rは地元では有名な会社のご子息だという。
しかし、自分は公務員になるために地元ではないところの大学に逃げてきたとのことだった。
18歳にして将来設計が描けているRに、感心した。
そして今の自分を恥ずかしいと思った。
出されたコーヒーを飲みながら、他愛もないことから、プライベートなことまで色々話をした。
次第に会話の内容は、お互いの経験人数や体験談などの話に・・・。
こうなってくると、展開はある程度予想ができた。
Rも話をしながらも、どこかソワソワしている。
そんな姿が、やっぱり可愛らしいと思った。
最初のコメントを投稿しよう!