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DV彼氏
彼と知り合ったのは、ロストバージンしてから2か月後のことだった。
出会い系サイトを通じて知り合った同じ学年のY。
タメで家も近かったので、共通の話題が多くすぐに意気投合した。
私は連絡を取り始めた2日後には、Yと会う約束をしていた。
その時の私の頭の中は、彼氏が欲しいという欲求よりも経験人数を増やしたいというビッチ的考えしかなかった。
それもこれもロストバージンした後に芽生えた方向違いな変身願望のせいだった。
だからYと知り合ってすぐに会うことに抵抗は全くなかった。
しいて言えば、知り合いだったら気まずいな・・・ぐらいの感覚。
待ち合わせの当日、初めて目にするYはそれまで自分の周囲にはいないタイプの男性だった。
社会人で仕事をしていたYは、ニッカポッカを穿いたいわゆるガテン系。
髪の毛は金髪で、ヤンキー感が強いお世辞にもかっこいいとは言えないルックス・・・。
一瞬は躊躇したが、特に断る理由もなかったので、そのまま彼の車に乗り込んだ。
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