夜の世界(街)へようこそ

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みなさんも詳しいことは知らないので私が実際に......。 ▲▽▲───── カツカツ......。 今日は22歳の人、サラリーマンだったかな。 私より2歳上の人だから。 私がリードしなくていいよね? 今日は近くのカフェで夜10時から待ち合わせ。 十二センチメートルのヒールが鳴って。 待ち合わせまで暇だったからショップ巡って。 待ち合わせ時間ぴったりにカフェに入店。 カラカラ......。 探せばそれらしき男の人。 男の人が先に待ってくれるのは当たり前。 黒縁メガネに黒髪短髪紺色スーツ。 本当にサラリーマンって感じ。 真面目そうなのに意外かも。 私はその人の前の席に座った。 本当なら斜め前に座れればいいのにね。 人って斜めに座ってる人には本心を話しやすいの。 いわゆる心理学。 「こんばんは。」 「こんばんは。とりあえずゆっくりお話でもしよう?」 あえてフレンドリーに接して笑顔で対応。 相手がドキドキ意識して変に緊張されるのも嫌だもの。 「えっと、美和さんで合ってるかな?」 「うん。気を使わなくて大丈夫だよ? タメでいいから。」 「そうかな。・・・じゃあ、美和ちゃん、かな?」 「うん、修也さんだよね?」 「俺こそ。呼び捨てでいいよ。」 「いえ、歳上だから。」 「アハハ。参ったなー・・・。」 修也(しゅうや)さんとはお互いの名前は教えても名字までは教えない。 プライバシーの侵害ってとこ?
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