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近くのホテルにつくまでくだらないお話をしていた。
「美和ちゃんは俺のニこ下だもんね?」
「そう。だから修也さんが先輩だね。」
「先輩か~。なんかいいなぁ・・・・・・。」
「え?そうかな?私はこの身長だから年下の方が好きかな・・・。」
「アハハ。でも可愛いよ。」
「それってバカにしてるよね?小っちゃいのコンプレックスなの!」
「え?可愛いのに・・・。」
「お世辞はやめてください!!」
「ごめんって、怒らないでよ?」
そうなんです。
私は身長が普通より少し小さい百五十八センチメートル。
それが嫌で、子供っぽさを隠すためにブランド品のものを買ったり、高いヒールで身長差をなくしたり。
いろいろ工夫してるけどダメみたい。
人って自分の理想的じゃない未完成な1部をコンプレックスっていうんだ。
修也さんは私の頭を撫でてから笑う。
それすらも慣れていて感じない。
私っておかしいのかな?
私たちは近くのホテルで部屋を決めて入った。
ガチャン。
「・・・とりあえず座ろ?」
私はベッドに座って隣に座ることを促した。
荷物も早く適当に置いて。
ポスン。
「ぇ・・・・・・。」
修也さんは私から距離を置いて座った。
私は少し小さな声を出した。
そっか......。
修也さん緊張してるんだ......。
仕方ないよね?私から。
ポスン。
ビクッ!
私が密着して修也さんの隣に座れば修也さんはビクついた。
え?そこまでですか?
この感じ怪しい......?
ま、まさかの初めて......!?
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