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「え・・・修也さん?」
「ご、ごめん!なんか緊張して・・・。」
そ、そうだよね。
まさか真面目そうに見えるからって...。
どうて......?なわけないものね。
「っ美和ちゃん!」
「っはい!!」
急に修也さんは声を荒げた。
反射的に声をあげた。
「・・・ごめんね。俺、その・・・は、初めてでして~・・・・・・。」
「!?」
......ま、マジか!!私は目を見開く。
「ごめんね。隠してた。
ちょっとでも失くしたくて・・・。」
ああ、......。
まあ、私はそういうのはいいけど。
正直のところ初めての人ってつまんないんだよね。
もちろん経験では私の方が上だから。
初めてだし仕方ないんだろうけど、私は経験豊富故に退屈な行為はしたくない。
それでも私はお金と愛のために。
「わかりました。ただし、条件を忘れずに。」
「・・・よかった。」
修也さんは心の底から安堵した。
どうしてかな?
なんで安堵したの?
たったの一夜の秘め事なのに。
「それと、常識だけど避妊具はありますよね?それと、キスもダメ。代わりに「好き」って言ってね?」
「・・・なんか、、、条件より多くなってない?」
「いいえ、これは身体だけの関係で常識的な“マナー”でしょう?」
「・・・そうなんだね。」
「早くしないと朝 起きれなくなりますから。」
「うん。そうさせてもらうよ。」
時刻は日付をかえていた。午前0時は心の花が開く。
針が一つ一つ時を刻む。
早く済ませて初めてを利用して少しくらい高く売らないと......。
まあ、こんなのダメだろうけど、私を満足できなかった罰。
きっと初めてだから私が満足できなさそうだから。
なんて、私は決めつける。
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