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クリスマスとなり、樹里と清史はデートをしていた。 東京タワーから見える景色を、樹里がまじまじと見つめていると「樹里ちゃんに問題です。東京タワーは何で作られているかわかりますか?」と言い、清史はニッコリ微笑んだ。 樹里は上を見ながら考え「んー…何だろう…電車かなぁ?」と言うと「残念。正解は戦車ですよ。大半はアメリカの戦車ですけどね」と言い、清史は後ろから覆いかぶさるように樹里を抱き締めた。 清史は色々と物知りで、話をしていてとても楽しかった。 東京タワー近くにあるレストランでお食事をし、家に帰ってセックスをしていた。 気持ち良かったが、やはり清史では物足りなかった。 司郎とのセックスのときには"お兄ちゃん"と呼べと言われていて背徳感も相まって、いつもよりセックスが気持ち良かった。 清史が「樹里ちゃん…」と言い抱き寄せてきてキスをし、小刻みに震えてきた。 樹里が「お兄ちゃん?」と呼ぶと「樹里、会いたかったよ」と言い、司郎はメガネを外して樹里を見つめた。 雨が降っていないのに、珍しいと思っていると「しばらく留守にするから、会いに来た」と言い、背後に回るとパジャマのシャツの上から胸を揉みながら乳首を爪で引っ掻いた。 「んぁあ…お兄ちゃん…らめぇ…!」と言いながら、樹里は大きく仰け反ると「好きなくせに」と言われ、強引にキスをされながらたくさんイカされた。 樹里が「お兄ちゃん、愛してる…」と言い、見つめると「俺も樹里のことを、愛してるよ」と言い、激しく突き上げると中に射精した。 樹里はうっとりした顔で「お兄ちゃんの子どもが欲しかったから、嬉しい…」と言うと「そっか…がそんなに欲しかったンだ?」と言いながら、樹里の首筋を舌先で這わせるとニヤリと笑った。 樹里は恥ずかしそうに頷くと「例え、だとしてもか?」と耳元で囁きながら四つん這いにすると、樹里は頷いた。 すると「わかったよ。実は俺は、養父母を殺してこの街に来た。そのときに養母はいわゆる売春婦ってやつで、女の全てが憎かったから、殺してやったのさ。正直、お前も殺そうと思ってたけれど、本気で好きになった。清史は別人格で、主人格は俺だよ」と言い、樹里の腰を逃さないようにと掴んで犯すようにセックスをし、またしても射精をした。 樹里は司郎なしでは感じることの出来ない快楽にハマってしまい、犯罪者という背徳感でドキドキしていると「子どもが出来たら、結婚しような?」と司郎に言われ、樹里はゆっくりと頷いた。 司郎は眠っている樹里の頭を優しく撫で、左瞼にキスをしアパートを出て行った。 この日、司郎は帰ってこなかった。
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