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樹里は父親が警察官だったこともあり、子どもの頃から警察官には物凄く憧れていた。
ただ未だに遺体確認は慣れておらず、吐き気がして吐いては上司で恋人の朝倉道隆に呆れられている。
今日も都内にある大きな川の橋の下で女性の遺体が見つかり、駆けつけていた。
この日は雨が土砂降りで、遺体にはすでに蠅が飛んでいたり至るところに蛆虫が蠢いていた。
樹里はまたしても気持ち悪くなり、橋脚で嘔吐をしていると「ったく…少しは慣れろよ…」とぽつり道隆に言われ、樹里はムッとしながら「だって、道隆さんは五年目だから慣れているだろうけれど、私は警察官になって半月だし見慣れないンだから仕方ないじゃないの」と言い、ビニールシートに覆われた遺体をチラッと見てしまい、またしても気持ち悪くなり嘔吐をした。
「にしても、また売春婦か…」と、警察官がぽつり呟きながら空を見上げた。
現場から戻ってきて状況説明をし、解散した。
樹里はお茶くみをしながら、お茶を振る舞っていた。
「ん〜♪今日のお茶は、んみゃあ〜い♪」と言い、同僚の奥山泰蔵はニコニコ微笑んだ。
泰蔵は密かに樹里に片思いをしていて、道隆と付き合っていることを知っているため、グイグイ言い寄っていて、度が過ぎる傾向にあった。
樹里は泰蔵のことを道隆に相談をしても「自惚れンなよ」と言われ、本当に困っているのにそう言われてショックだった。
同じく同僚で、同じく女性警察官となった麻生聡子に、愚痴を聞いてもらったりしていた。
実は道隆には奥さんがいて、いわゆる不倫関係にあった。
新人のときに道隆に告白をされて付き合うようになったが、デートはいつもモーテルか一人暮らしをしている樹里の家でセックスだけだった。ある日道隆が寝ている間に、荷物チェックをすると奥さんとのツーショット写真が出てきて、樹里はとてもショックだった。
奥さんがいたことを問い詰めると、認めたものの「カミさんにセックスを拒まれている」と言われ、セックスフレンドみたいな関係だった。
このことを聡子に相談をしていた。
道隆は二枚目俳優のようにハンサムな顔立ちだったが、難点は性格は悪いし身長も164cmでMだった。
樹里もMだったが我慢をしてSになっていて、道隆は仕事でSキャラだったが実際はMだった。
この日も道隆と待ち合わせをして、モーテルへと向かった。
正直、道隆はセックスがヘタクソでスグにイッて満足をしたら、樹里をイカせることをせずにさっさと寝てしまうため、内心奥さんの気持ちがよくわかると思いながら、セックスをしていた。
樹里は欲求不満だったため、妄想でSの人に犯されるようなセックスをしては、オナニーをしていた。
この日も道隆はイッて満足をしたのか、時間まで寝るといい寝てしまったから、お風呂場でオナニーをしてイッていた。
時間となり、道隆を起こしてから帰って行った。
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