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翌朝、キッチンでコーヒーを点てていると、ナナさんが寝ぼけまなこで起きて来た。
跳ねた髪が可愛い。
「おはよ。気分はどう?」
「ん。おはよう。少し二日酔いかも」
「お水飲む?」
「ありがとう。頂くよ。ゆうべ俺、変な事しなかった?なんだか記憶が曖昧」
「えーっ⁈」
「ゴメン‼︎ やっぱり変な事したよな⁈ 酒強くないのに思いの外飲んじゃって…… 」
「……いや。……変な事したのはナナさんじゃなくて………」
ゆうべの僕の告白は無かった事になってしまった… ちょっとショック。。
いやいやいや、かなりショック。。
あ、でも、それだけ素直で正直な気持ちって事かもしれない。
取り敢えず、気持ち悪くないって事は、一歩前進した? かな?
しかし、酔ったナナさん、可愛かったな…
思い出すと頬が緩む。
「ん?なにか言った?」
「ううん。なんでもないよ。家族の話は切なかったけど、僕はナナさんの事が知れて嬉しかった。あとは、お酒が弱いところも」
「そか。誰かに話したの初めてだな…。アキは、、、なんていうか寄木細工みたいだ。いや違うな。んー」
考え込んでしまった。
何が言いたかったんだろ?
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