2274人が本棚に入れています
本棚に追加
「昔々、絵を描くのが大好きなフランス人青年が居ました。その青年は、絵の勉強にバリ島に行き、地元の女性に恋をして結婚しました。
二人の間に生まれた子供のうち、おてんば娘は大人になって、シンガポールの一流ホテルで働いていたら、そこで出会った日本人の商社マンと恋に落ちて結婚しました。この、商社マンとおてんば娘が、母さんのお爺ちゃんとお婆ちゃんね」
「そこまでで3カ国の血が混ざるのか」
「で、その二人の間に生まれた息子が、タイとイタリアのハーフの美人と結婚するの。それが、僕のお爺ちゃんとお婆ちゃん。そして、母さんは祖父の影響で日本に凄く憧れて、日本に来る訳。そして日本人の父さんと出会った。そして産まれたのが僕。ある意味複雑でしょ?」
「んー。フランス、バリ、日本、タイ、イタリア、日本人が2回入るのか。確かに、ハーフとかクォーターとかじゃ説明付かないな」
「子供の頃にナニ人か聞かれると困ったよ。
国籍は日本人だけどね。」
「でも、アキの不思議な感じ、納得した。髪とか目とかは、色素が薄いけど、皮膚は軽く日焼けしてるみたいな色だし、背も高くて肩幅も広い。身長いくつ?」
「188」
「俺より13センチも大きい…… 」
最初のコメントを投稿しよう!