ジェラシー

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「アキ。受け入れたいのは本当。もう何度もお互い準備して来たろ? そろそろ大丈夫かなって思ってたところだったんだ。なのに、ケチが付いちゃって、俺の方こそごめん」 「いや。 アイツが来て、ナナさんの事聞かれて…… 直感的に、樹さんだなって思った。調べたなんて思わなかったから、ナナさん、連絡取ってたんだ…… って思ってスゴく苦しかった。しかも、、、あの存在感。負けるかもって……勝ち負けじゃないのにね」 「あの人、俺様だから」 「そだね…… !! ねえ、ナナさん、仕切り直そう! 後で振り返った時、今日を良い日だったって思いたい。 冷蔵庫にプロシュートとチーズ 有るんだ。 ナナさんが美味しかったって言った赤ワインも入ってる」 「あの、数字のボトルの?」 「そう!! コレッツィオーネ チンクアンタ!シャワー浴びて、乾杯しよう! 多分また汚れるから、お風呂は後でゆっくり入ろう。ね?」 イタズラに微笑むアキは、おそらく、俺を酔わせて食べる気だ。 少しの不安と、それを上回る期待で胸が高鳴ったのは、アキには秘密だ。
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