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店が終わり、アキが帰ってくる。
今日は、何やら、ブランド店の紙袋を下げている。
また、試しに新しい食器でも買ったのかもしれない。
「おかえり。アキ。今日もおつかれ。」
「ただいま。ナナさん。話、上手く出来たみたいだね。ありがとう。」
「ん。」
少し顎を上げると、ゆっくりアキの口唇が降りてくる。
見つめ合いながら、想いを確かめ合うような、優しいキスを繰り返す。
息が上がり、漏れる吐息まで、食べられそうだ。
身体に熱がこもり、絡みあいながら、どちらとも言わず、バスルームへ向かう。
アキが、準備を手伝ってくれる。
とてつもなく恥ずかしいが、コレも愛の儀式の1つだと思う事にした。
「あれ? 柔らかい。ナナさん、準備した?」
「言うなよ。」
「嬉しい。ベットまで待てない。」
深く口付けられ、くぐもった声が漏れる。
「ダメ。 …ベットまで …行こう。」
鼻をスリスリして、ニッコリ微笑むと、ベットルームまで横抱きにされた。
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