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この街には、『パートナーシップ宣誓制度』というものがある。
性的マイノリティーの2人が、お互いを人生のパートナーとして、日常生活を相互に協力し合う約束をした関係だ、という事を宣誓するものだ。
正式な婚姻を結べない同性カップルにとって、公に夫夫関係が認められる喜ばしい制度だ。
法的効力が発生するものではないが、民間企業が認めた場合には、生命保険などで家族割引などのサービスが受けられる。
特に、市内の施設に限られるが、パートナーが怪我や病気で重篤になった場合、付き添う事が出来るのは、精神的な安心感が大きいだろう。
俺たちも、1つのけじめとして、お互いを人生の伴侶とする事を、神様と市長に誓うことにした。
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